『学問の未来――ヴェーバー学における末人跳梁批判』
目次
折原 浩
はじめに
T. 責任倫理から状況論へ
1章.学者の品位と責任――「歴史における個人の役割」再考
2章.学問論争をめぐる現状況
3章.虚説捏造と検証回避は考古学界だけか――「藤村事件」と「羽入事件」にかんする知識社会学的な一問題提起
U.「末人の跳梁」
4章.言語社会学的比較語義史への礎石――ルターによるBeruf語義(「使命としての職業」)創始と一六世紀イングランドへの普及
5章.「末人の跳梁」状況
V. ふたたび内在批判から歴史・社会科学的方法思考へ
6章.語形合わせから 意味解明へ――ルター職業観とフランクリン経済倫理との間
7章.「歴史的個性体」としての理念型構成――「資本主義の精神」におけるエートス・功利的傾向・職業義務
8章.「資本主義の精神」と禁欲的プロテスタンティズム――フランクリンの神と二重予定説との間
9章. 羽入書批判結語――論文審査・学位認定責任を問う
注
あとがき